医療事務の講座

筆者はかつて某社会人スクールに勤務していたことがあります。このスクールはあらゆる分野の講座を幅広く行っているところで、その中に医療事務もありました。医療事務を志す人は多いので、あらゆる講座の中でも一番受講者数が多かったことを記憶しています。
実際にやって来るのは就職を希望している人が3割程度で、残りの7割は転職希望の人です。当然ながら全受講生は女性でした。年齢的には就職希望の人の場合は学生やフリーターの人が多いので20代前半、後者の転職希望の人は20代後半~30代といった感じでしょうか。
このスクールでは週に2回の授業を半年間行います。つまり50回程度の授業ということです。カリキュラム内容を見てみると、医療事務で最も大切な診療報酬制度の仕組みやレセプトについての理解をするためにかなり時間を割きます。続いて実物のカルテやレセプトを使って診療報酬計算を実践的に行います。これは筆者もその時に初めて知ったのですが、医療事務には2つの種類があります。ひとつは歯科を除く全ての診療科目についての医療事務で、もうひとつは歯科専門の医療事務です。この両者は大きな違いがあるので、そもそも勉強する内容が違います。
考えてみれば医師と歯科医師は全く違う職業ですから、レセプトにおいてもそれは同じなのかも知れません。カルテについても歯科のカルテは口を大きく開けた状態でそこに歯が並んでいるような図に後から記入していくようになっているものでした。
さて、これらの人々が講座を修了した後の進路についてです。医療事務の求人数が多くて人手不足になってくると、当然ながら人材を求めてスクールにも求人が舞い込んできます。修了して即、医療事務への就職を希望する人に対してはこういった求人があればスクールから紹介をしてそのまま就職するということも実際にあります。その逆に求人数が少ない時期はスクールに直接求人が来ることも少ないので、その場合は受講生が各自で求人誌などを見て応募していました。
また、最近ではレセコンと言ってレセプト業務を支援するコンピューターやソフトがたくさん開発されています。これらの機器が設置されている職場も多くなってきているので、パソコンの操作やレセコンの操作方法をカリキュラムに取り入れています。実務に即していないと意味がありませんからね。
中にいるとあまりピンと来ませんが、比較的評判の良い講座だったそうで、確かに修了した人がそれなりの職業に就いていたことを考えるとそんなに高い授業料でも無かったのかも知れません。

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このページは、isが2008年2月20日 17:29に書いたブログ記事です。

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