医療事務の資格: 2008年2月アーカイブ

医療事務の資格

医療事務の業務経験がなくても医療事務の業務能力を証明することが出来る資格試験。医療機関にはその資格がないと就くことが出来ない職種がたくさんあります。医師、看護師、薬剤師、臨床検査師、リハビリ技師...これらはどれも公的な資格を持っている人しか就くことが出来ませんし、そうでない人がこれらの業務を行うとモグリとなり、犯罪になってしまいます。
そんな医療機関の仕事にあって、医療事務にはこの資格を持っていないと就くことが出来ないというものはありません。あくまでも「持っていると有利になる」という意味です。
それでは医療事務の資格にはどんなものがあるのでしょうか。医師や看護師のように国家資格がないため、厚生労働省が認定しているという公的な資格と、民間の団体が認定している資格が混在しています。中には怪しげな民間団体が認定している資格もあり、それらの資格と混同がないように「マトモな資格」に絞ってお話をしたいと思います。
まずは最も有名な資格なのが「診療報酬請求事務能力認定試験」です。これは厚生労働省が認定している試験なので、公的な資格です。医療機関や診療報酬などを管轄しているのは厚生労働省なので、これはその所轄官庁が行っているという意味で信頼が高い資格です。名前が示すように、医療保険や診療報酬支払い制度に精通していることを証明となるので、医療機関が最も要求している能力を備えていることを証明できます。
次に代表的なものが「医療事務技能審査試験」という資格です。これは財団法人メディカルクラーク(日本医療教育財団)が30年以上実施している伝統ある資格です。長く続いている試験なので当然知名度も高く、持っていると有利になる資格です。
3つ目は「医療秘書技能検定」です。医療秘書全国協議会という団体が行っている民間資格です。医療秘書という言葉が名前に登場していますね。医療秘書というのは医療事務の業務に付加されるようなもので、医師の秘書に近い仕事をする業務のことを言います。医師の中でも院長や部長クラスになるとその病院での診察だけではなく外部の仕事も多くなります。そうなると一般企業の重役のように秘書として業務を管理してくれる人が必要になるのです。ですが一般の秘書と違って医療関係の知識が必要になりますから、医療秘書という仕事が生まれるわけです。
なお、上記の資格はどれも年齢や学歴の制限がほとんどありません。誰でも受けることが出来て資格を取得することが出来ます。その門戸の広さが医療事務という仕事そのものでもあるので、これも人気を押し上げる要因となっています。

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